人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中2のお子さんをお持ちの方へ

 息子の「後悔」は、実技が嫌いなのをそのままにして、二学期を終えてしまうこと。第1回のブログでも書きましたが、実技4教科は、換算内申の計算方法で一律1.3倍されます。英数国理社の5教科オール5で内申が25なのに対し、実技4教科オール5だと26。実技が得意っていうのは、それだけ「お得」なのです。
 それって私立志望だったから関係ないんでしょ、というのも少し違います。単願や併願推薦のときに、条件となる「換算内申」「素内申(5教科や9教科の点を単純に合計したもの)」に影響するのですから、やっぱり大事なのです。まして、都立志望の場合は、入試の得点と内申の合計で合格が決まるのですから、こちらはこちらで大事。
 
 二学期はじめの三者面談で担任にも言われました。
「二学期は、実技教科の3を、ひとつでも4にできるようにがんばってみよう。実技で5を取るのは難しいけど、期末テストでできるだけ点を取るのと、積極的に授業を受ければ、4を取りやすくなりますよ」
 急に速く走ったり、サッカーの授業でゴールを決めるのは無理でも、「一所懸命」な姿勢を見せることはできる。それは、体育でも家庭科でも可能なこと。さらに、今って、試験前に「範囲」を具体的に教えてくれるんですよ。息子の学校では、係の生徒が、試験前に「予想問題」を作り、それがまあまあ「当たる」のです。だから、その気になれば定期テストの点だって上げられるのです。
 
 いま、中2のお子さんをお持ちの方には、お子さんの第一志望校をできるだけ早めに絞り、それが公立か私立かによって「対策」を考えることをおすすめします。自治体によっては、2年と3年の成績で「内申」を決めるところがあるのも要注意です。いざというときに役立てるために、志望校の条件にあわせて、「英検」「漢検」を目指す、「生徒会」や「部活動」に熱を入れるという手もあります。
 とはいえ、「受験目当て」に中学生活を送るというのもどうかとは思います。ただ、息子の場合は、こうなることがわかっていたら、実技科目をもう少し本気でやっただろうし、あそこまで「提出物(※)」を忘れなかったし、「遅刻」も減ったことでしょう。そのせいで、カレは手持ちの条件が悪くなったけれど、その分を入試の得点だけにかける気になってきているので、まあいいかと思ってます。今さらグズグズ言っても仕方ないのですから。「ピンチはチャンス!」ハラハラするのも受験生の親の特権です。

 いちばん言いたいのは、「どうしても行きたい学校」があれば、それだけ子どもはがんばれる、ということなのです。私がいま、後悔している唯一のことは、「子どもが行きたい学校を早めに決めさせるということを、サボっていたこと」本人がその気になるのを待つのもいいけど、お尻に火がつくのが遅いタイプなら、夏休みの各校の「授業公開」をいくつか見るだけでも、本人の気持ちに変化があったかもしれない、と思います。授業公開も学校説明会も、やり出したのは11月。このスタートが遅いと、受験勉強のスケジュールにも差し障りがあるし、モチベーションを上げるのはもう少し早いほうが、息子もここまであせらずに済んだはずです。

 親にできることなんてたかが知れています。大変なのは子どもであり、後悔するのも子ども。親はなにも代わってやれない。でも、ちょっとした「きっかけ」は用意できるかもしれない。
 ドロナワながら、今私が心がけていること。塾から帰ってきた息子に、できるだけやさしい声で「おかえり」と言う。風邪予防に気を配る。そして、できるだけおいしい夕食を用意する、というのができれば、受験生の母としては合格かなと思ってます。まだ最後のところだけ、自信がありません。


※ 提出物…絶対評価をご存じですか。2年生の一学期。中間と期末テストの得点が両方90点以上だったのに、通知表が「4」だった息子。私は、数学の教師に「もしかしたらテストの得点以外の理由があって、4になったなら直接お聞きしたい」ということで、終業式が終わった直後に息子と学校へ行きました。そこで、私は「絶対評価」の仕組みをはじめて知ったのです。提出物も宿題も出し、授業中に活発に発言し、ノートもちゃんと取り、しかも定期テストで90点以上取らないと、「5」はもらえない、それが「絶対評価」。
 息子はテストの点はともかく、一学期の「提出物」をほとんど出していなかったことが判明。生徒名を隠した「評価リスト」を見ると、息子と同じくらいの「5」の評価点を取っている生徒のなかで、息子だけズバ抜けて「提出していない」のでした。入学当初から、「冗談のわかるおもしろい先生」だなあと思っていた女性の先生に「こういう点が取れるのに、ここまで提出物が出てない生徒も珍しい」と苦笑され、息子も私も何もいえず…。でも、それ以来、数学だけは提出物を100%忘れなくなったのです。その先生には「あのとき、お二人で学校に来て以来、カレは変わりましたね」と言われています。
 それでも、数学以外は相変わらず、提出を(平気で)忘れるタイプ。都立西校に今年入った息子を持つ友人が、「恥ずかしいけど、提出物だけは私がチェックしてた」と言っていたのを聞いて、私も毎日のように「提出物はだいじょうぶ?」と聞くようにしましたが。それでも、夏休み明けの美術の提出物を出したのが10月…。
by gokoukou | 2008-12-14 12:58
<< 受験生のための「傾聴とヨガ」 息子の行きたい高校 >>



息子の高校受験まであと三カ月、こんなに泥縄で無事に来春、私は高校生のハハになれるのだろうか。
by gokoukou